立派なプロ・ピアニストになるには「あれしないと・これしないと」・・・・・・。
「情報発信せよ!」などと耳なれないことを言われると、今までやったことのないことを、たーくさんやらないといけないような気になってしまいます。
ところがプロ・ピアニストにとって「すでに自己ブランディング」できていることが多くあるのです。
「たまにはピアノも弾く」私自身の自己ブランディングを例に、話してみたいと思います。
すでに「立派な写真」を撮っている人が多くいる
プロ・ピアニストはすでに「立派な写真」を撮っている人が多くいます。
演奏会・出演のため「写真館でドレス・タキシードをきてプロ・カメラマンに撮ってもらっている」からです。
良質の紙に演奏会のチラシを印刷
プロ・カメラマンにきっと、こう言われたと思います。
「チラシに載せるなら、すごく「高画質」の写真にしないとだめですよ〜」
ネットの写真ですと「iphone撮影」で十分な画質ですが、紙に刷るとなると、しょぼい画質の写真ではお話になりません。
インクジェットはがきに「年賀状印刷」した経験のある人はわかりますよね。
演奏会チラシをつくるには
・高品質の「紙」
・高品質の「インク」
・高品質の「デザイン」のほかに
・高品質の「写真」「画像」が必要なんです!
高品質な写真は自分では撮れません!
プロ・カメラマンが「自画像」写真をとってもらいたい場合、やはりプロに頼んで撮ってもらうのでしょうか。
プロ・カメラマンが「iphoneカメラで、自分の顔を自撮り撮影・・・」
その姿が想像できません。
セルフタイマー機能もありますし、遠隔スイッチもあるのかもしれませんが、総合的に「画」をつくるには「自分で自分を撮影」は困難ですよね。
美容師が自分の髪の毛、後ろや脇の髪をカットするのがむずかしいように・・・。
プロ・カメラマンも同じく、いざという時には「自分と同じくらい撮れるウデの人」にとってもらうんじゃないかな〜と考えたりしました。
プロ・ピアニストのみなさんはもちろん、「プロ・カメラマン」「プロみたいな上手い他人・身内」に自分の晴れ姿を撮ってもらっていると思います。
わたしも舞台に出演した時に、一眼レフかそれ相当のいいカメラを持つ、カメラの上手い方に客席から撮ってもらったことがあります。
ピアノではなく「声楽」での舞台出演です。
ホームページ作成につかったので「サンプルページ」の文字入れがしてあります。
ドレスを着てみて初めて知ったのですが、わたしは日本人女性にしては(横幅の)体格が良くなかなか「舞台映え」するようです。
首から鎖骨(さこつ)胸の上あたりにスポットライトが当たるのですが、体格が良いため胸上の肌が「ばーん」と映えるそうです。
声楽を始めて、初めて「やせなくていい」と言われました。
「見た目」「舞台映え」のことでは、わたしの「体格の良さ」も自己ブランディングのひとつです。
やせてスリムな人に「(舞台映えして)いいでしょう〜^^」と自慢したりもします。
太っているのに、体型を「自慢」する日がくるとは思ってもみませんでした。
これらは「声楽の専門家の先生」「観客の友人」に指摘され、教えてもらった利点です。
「おでこが広い」も立派な自己ブランディング
「おでこ」も広く、ばーんとしています。
おでこにスポットライトを当てると、声楽にはとても良いそうです。
ピアノのときは前髪を下げ、おでこは隠していました。
わたしにとっておでこは広すぎてキライな場所「コンプレックス」だったのです。
声楽を初めて、まさか「おでこ」を評価されるとは思ってもみませんでした。
プロ・ピアニスト「自分だけの自己ブランディング」
プロ・ピアニストのみなさんも、きっと自分だけの「自己ブランディング」をすでにお持ちなのではと思いました。
演奏会チラシに細々としたことは書けませんが、本日の演奏曲目のほかに「わたしはこんな素晴らしさを本日、お客さまに提供できるんだ!」という自信が見えるのではと思います。
もし1回でも自分の恩師、親、友達、音楽仲間、お客さん、教えてる生徒さんに「良いところ」を言われたら、それは自分の持っている「自己ブランディング」です。
毎回、演奏会に出演するたびに「衣装を変え」「曲目を変え」「飽きられないよういろいろ変え」・・・。
しかしプロ・ピアニスト自身がすでにもっている「自己ブランディング」という「魅力」は、ステージに出るたびすべてのお客さまを「魅了」し「幸せの箱」にみちびくのです。
その「幸せの箱」は舞台に出れば出るほど、大きく豊かになっていきます。
「場数をふむ」というものなのでしょう。
プロ・ピアニストの場合の自己ブランディングは「内面」「目に見えないもの」がたくさん蓄積(ちくせき)されてくるのかもしれないですね。
(わたしを幸せにみちびいてくれるのは)「あなたでないと!」とお客さまに言ってもらえるのが、プロ・ピアニストの特徴なんです。
長所を伸ばそう、短所なんか見えなくなる
「もっとニガテな所を直さないと・・・」と真面目な日本人は思ってしまいがちです。
わたしも「ニガテな現代曲」「ニガテなオクターブ演奏」にやっきになって取り組んだ時期もありました。
しかし情報発信の世界では「長所を伸ばそう、短所なんか見えなくなる」という考え方が、幅広くしめています。
国公立大学・受験では「ニガテ教科をつぶし、得意教科はもっと伸ばそう」という戦略をセンターでとったと思います。
情報発信・フリーランス・自由業の世界では、「いちばん得意なことに対する評価」だけがすべて、と思われる場面が多いです。
プロブロガーのイケダハヤトさんは2016年、ひたすら「東京で消耗しているサラリーマンは満員電車にのるのをやめて退職して地方に引っ越し生活費を下げフリーランスで健康に生きよう!」とずっと言い続けてきました。
去年・今年の2017年からは一転、「仮想通貨だよ!」と黙々と情報発信にはげんでいます。
細かい経理、ホームページのタグなど、興味ないこと、ニガテなことには近寄らないそうです。
「コミュ障だから人との接触もしないですむように」と電話・メールも仕事で使わなくなったようでした。
プロ・ピアニストの自己ブランディング・まとめ
ピアノに特化するのもありだし、クラシック曲に特化するのもありだし
地元演奏に特化するのもありだし、遠方公演、youtube動画やニコニコ生演奏をネットにアップするのもありだし
演奏活動だけに注力するのもありだし、後進の指導に気合い入れるのもありだし
「美人」「美男子」ビジュアル込みで売るのもありだし、演奏内容の中身だけで勝負するのもありだし
素敵な衣装、小道具、お話(トーク)など混ぜたり、演奏だけ黙々としたり
条件の良いピアノやホールでしか弾かないと固辞するのもありだし、電子ピアノでもおもちゃのキーボードでも弾きますよとするのもありだし
「ピアニストの数」だけ自己ブランディングは存在します。
仕事につながるか、JPNと交換してもらえるかは「相手のニーズ」「マッチング」(出会い)によります。
プロ・ピアニストの場合、すでに「ピアノが相当ひけて」「ビジュアルや衣装も発表会・演奏会で経験をつんでいる」「写真館やコンサート会場でプロカメラマンの撮影済み」とほぼ完成形の自己ブランディングができているのかもしれません。
まだこうなりたい自分をつくっている途中かもしれませんが……
自分の努力してきた「軌跡」をふりかえり、自分の魅力を認めていくと、これから進むとよい道が見えてくるのではないでしょうか!?