出身地はどこ!?

「出身地はどこ!?」という問題から逃げられない場合がときどきあります。

そして今すんでいるところが「どこ!?」という問題からも。

わたし自身「県内移住者」(けんない・いじゅうしゃ)という立場でこの20年、現在の土地に家族と暮らしています。

この記事ではプロ・ピアニストが活動する上での出身地・現在住所の問題について知っていることをまとめてみようと思います。

生まれた所で育ち、学び、演奏活動するのが一番ラク

「地の利」(ちのり)という言葉があります。

両親がいて「おぎゃー」と生まれ、近所の人に見守られて育ち、学校へ行き友達ができ、高校や大学の進学もできるだけ地元の近くで学ぶ。

たとえ大学が東京や海外でも学んだあとは「生まれた所」に戻って演奏活動、ピアノ指導するのが、「仕事」という名のビジネスをするには「断然ラク」です。

わたし自身がつよくそのことを実感しています。

上の流れを実践した「大学の学友」がいて、自宅でピアノ教室をしている彼女の真似をしていたんですよね。

でもどうしてだか、彼女と同じように「本格的なピアノ教室運営」ができなくて・・・。

ピアノ実技レベルがほぼ同じわたしと彼女、ちがいをまとめてみます。

実家で教えている

彼女は実家で教え、両親とともに暮らしています。

ご実家、市内でも繁盛している「お店」なんですよね。

「〇〇商店のお嬢さんが地元の大学でピアノの勉強して、帰ってきてピアノ教室開いたんだってさ」

彼女自身も「ピアノ教室」宣伝しましたが、ご両親がそもそも町や市内での「有名人」でした。

ピアノ教室としてじゅうぶん成功する素地をそなえているわけです。

いっぽうわたしは、生まれ育った市の近く、別の自治体で暮らしています。

夫の仕事に転勤があるため、どこ勤務になっても通いやすい土地をえらんで住みつくことにしました。

そうすると当然「先の彼女」のような条件の、ピアノ教室とバッティングするわけであります。

・地元育ちで

・ピアノの弾け具合もわたしと同じくらい

・商店街育ちで両親が「お店」ひらいてたりする

こんな中で「ピアノ教室はじめました」と看板たてたりチラシ配っても、なかなか浸透しないわけです。

これはもう「顧客にとっての歴史」にどれだけ食い込めるかの問題なので、負けても仕方ないわけです。

大学卒業直後からピアノ教師一本

わたしと同じ「県内移住」でもピアノ教師として成功できている人もいました。

大学卒業後からピアノ教師一本、大手の楽器店での勤務経験がある方が2人います。

お一人は嫁ぎ先が自営業で人脈がありましたが、もう一人は確か民間の方と結婚したと思います。

結婚前は「実家に車で通勤」してピアノ教師をされていました。

結婚後すぐはアパート住まいだったようですし、結婚後も「実家」「自宅」曜日によって生徒を分けながら、ピアノ教師をされている方でした。

ピアノ教師として成功しているお二人には共通点がありました。

「ピアノ教室、専用の部屋をきちんと改築する」です。

1けんお家を建てるほどではないですが、「広い部屋」「夜9時ころまで音を出しても良い独立した部屋」を改築していました。

「トイレまでの動線がよい」と尚良いです。

改築リフォームより「地の利」は強い

わたしが今のところに住んで20年になるのですが、ピアノ教室改築より「地の利」はやはり強いです。

いちばん最初の「私の大学の学友」は、広めのご自分の部屋でプライベートスペースをしっかりしたカーテンのようなもので仕切り、ピアノ教室を運営されていました。

「教室の改築」について、わたしが軽く考えてしまった一因であります。

「自分の実家」だったら、そのくらい簡易なピアノルームでも許されたんです。

「新たに建てた家」でしたら「独立した8畳間くらい用意できるでしょう」と誰がみても思います。

玄関はいってすぐ右がピアノ教室8畳(6畳)ルーム、左はお手洗い。

こんな間取りでしたら、家族のプライベートルームを見られることなく、ピアノ教室の運営ができたと思います。

ピアニストの方もこんな自宅なら、楽器や歌の方と「合わせ」などしやすいと思います。

「仕事場」の基本ですよね。

まとめ

プロ・ピアニストでなくわたし自身がピアノ教室をうまくやれなかった話になってしまいました。

わたしももう5年くらいして両親が老いてきたら、実家にグランドピアノを運ぶかも…と考えています。

実家は「洋服屋」をしていたので、玄関はいったところに土足でもいいような広いスペースがあるんです。

「ピアノ教室」または(フランチャイズのきまりもあるし夜遅いのでやらないでいたいのですが)「学習塾」

チラシを配って看板だしたら、すぐに開けます。

そして実家の方がはるかにすぐ、生徒が集まります。

「どうしてそうなんだ…」立ち止まって考えてみました。

「親」の人脈です。

あたりまえですが、生きていようと離別死別していようと、自分ひとりについて親は「2人」います。

自分ひとりと「親2人」の人脈で宣伝。

わたしの実家はおじいちゃん、おばあちゃん(故人)も、おじおばも、みんな「同じ市内」ですので、そちらの人脈があります。

とにかく「知り合いだらけ」(しかも血縁)なんです。

それとは逆に、現在住んでるところは「わたし一人」しか自分のピアノサービスを宣伝する人がいません。

親戚もいません。

「ママ友」ならいますが、血縁ではありません。「他人」です。

「他人」の評価は、シビアです。

別にわたしでなくてもいいのですし、ママ友にはこの地に「自分の身内」が別にいるのですから…。

現在わたしの所にひとりだけ習いにきている女の子は「町内から頼まれたおじょうさん」です。

「同じ町内でなるべく頼もう」ただそれだけの理由でお引き受けすることになりました。

わたしのピアノのウデや指導力をかって頼まれたわけでなく「同じ地に住んでるから」ただそれだけです。

もしアパート住まいでいついなくなるかわからない私だったら、頼まれなかったと思います。

それが「地の利」なんです。

「地の利」が使えない場合には、いったいどうしたらいいんでしょう……。

「地の利」を使えず、県内移住をしてしまった私が、どうやってこれから自分の仕事をつくっていこうと考えているか、次の機会にまとめたいと思います。